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入門について
 玉虎流骨指術史略

 玉虎流は骨指術として有名であるが、本旨は玉虎流忍法
 であり、白雲流忍法を本流とするものである。但し、骨指術としては我が国最古
 のもので、殆どの忍法体術の根本となっている。また、古くは指頭術とも称した。
 玉虎流骨指術より、虎倒流骨法術、玉心流骨法術・義鑑流骨法術、甲賀流
 五十三家、伊賀流三十八家等々、みなこれを骨子としているとの故高松先生
 の伝である。

 玉虎流の遠祖は、中国の異匂とも、また姚玉虎とも言われている。これより牙門
 道士−牙龍道士−八龍入道−戸沢白雲斎〜百地三太夫から代々戸田家に
 伝承 され、明治年間に戸田真龍軒より高松壽嗣に伝えられた。

 玉虎流の祖八龍入道は敵の剣を打ち落とす為の秘器として距抜渉毛と云う
 金属輪を付けた紐を用いた。距抜渉とは、「山野等を跋渉する、駆け巡る」ある
 いは 「高く飛び上がる」と云う意味であるという。このヒモは女性の髪の毛で
 作り、この 紐が後に鎖となり、分銅と鎌を着けて「鎖鎌術」となったのはよほど
 後世のことである。

 八龍入道五代の祖戸隠大助が「戸隠流忍術」と称し、距抜渉毛のヒモに○○と
 ○○(○○部は口伝)とを両端に付けて忍術の秘器とし、これにて自由に姿を消し
 たと云う。また玉虎流忍法では、常に二個の玉を持ち、これにて忽ち姿を消すと
 云う点に特徴がある。

 玉虎流骨指術は、敵に対するも大いに和して行き、争わず、最後の極まで笑って
 迎え相手にせざる心備えを肝要とし、一旦戦う時は、相手方を近づけずに我が身
 を護り、それでも相手方が近づいて来たならば止むを得ず忽ち倒す術である。

 玉虎流では、練習の時は「天略宇宙合掌」礼を行う。これは、天の萬化自然・龍虎
 相和すと云う事を意味する。実戦の時は、天略・地略・人略と云う三才の法にて行う。
 また合掌法には金剛・水輪・火風の三寳合掌と云うものがある。これは虎倒流骨法
 術でも同様である。

 構え方基本としては、「三段構え」と云うものがある。骨指拳と云う拳構え及び用法と
 しては九法あり、蹴りとしては三法がある。骨指体変術としては、龍変・虎変・豹変の
 三種がありこれがそれぞれ三通りに分かれて九法となる。

 基本体変術としては、一文字・飛鳥・十文字の三法がある。本流の型としては、「骨法
 三略秘伝」として、上略・中略・下略の三巻に分かれている。この他に位取・神心神限・
 天門地門等の秘伝・口伝がある。

 口伝必勝法に「虚変の術」と云うのがあるが、故高松壽嗣は亡くなる一年前に、種村
 匠刀が会った時にこの秘伝を伝授した。

 玉虎流及び虎倒流における戒めとして「九禁の条」がある。

 一、忍の一字を以て君国に報いる。
 二、己れと云うものを除外視して忍耐せよ。己れ死を以て後日の憂いを残さず。
 三、いよいよ危険が迫る時、何事も言わず、一切の証言を残さず。
 四、強敵が来るとも不動心を知れ。
 五、師や親に対して、我が身を以てつくす。
 六、色欲に溺れる者は、術力を失う恐れ有り。
 七、酒に溺れる者は、術力が利かなくなる。
 八、敵に対しは戦闘力を奪い、命を奪わない事。
 九、許可なくして他伝許さず。
 右の九ヶ条確守を誓う事。